司法試験予備試験に1年合格したペンギンの備忘録

文学部卒。2019年夏頃から勉強を始め、2020年度の司法試験予備試験・2021年度の司法試験を通過しました。

緊張と緩和

※この記事は司法試験や勉強法と無関係です。

 

 3回前あたりの記事から、予備試験の受験生に直接役立つ「受験情報」をお伝えしようと、口述試験の話を書いて参りました。その反動から、受験生に全然役立たない記事が書きたくなってしまいました。

 …というのは半分冗談(半分本気)なので、次回からまた役立つ「受験情報」に戻ると思います。

 先に今回のテーマを言っておくと「見てもネタバレしない、安全安心なトルストイ戦争と平和』人物相関図」です。ただし、記事の後半は徐々にネタバレしますので、いつでもブレーキを踏めるよう、安全安心な速度で読み進めてください。

 

目次

  

なぜ『戦争と平和』の人物相関図なのか

 昨年度の予備試験は、10月に論文式試験が行われました。以前の記事でも書いた通り、私は論文式試験の結果発表までは口述対策をしていませんでした。何をしていたかというと、トルストイの『戦争と平和』を読んでいました。

 『戦争と平和』には、Wikipediaによると、なんと559人もの人物が登場するらしいです。しかし、さすがはトルストイ。キャラクター造形が巧みなため、559人すべての描写が今でもリアルに頭に浮かんできますね。

 …嘘です。ロシア人やフランス人の名前は日本人に馴染みがなく、覚えにくいです。主要な登場人物ですら、読んでいるうちに、よくわからなくなってきます。そのため、読めば読むほど人物相関図が必要になります。

人物相関図に求められるもの

 しかしながら、2021年7月現在、「戦争と平和 人物相関図」とGoogle検索をかけて一番最初に表示される人物相関図には、エピローグで明かされる事実が堂々とネタバレしてしまっているのです! 倫理的な観点から、絶対に赦されることではありません。

 他方、Wikipediaの「あらすじ」は、きちんと「巻ごと」そして「部ごと」に書かれているため、慎重に読み進める限りはネタバレしません。簡潔かつ明快です。しかし、事象の羅列で、人物相互の関係性が把握しにくいのが難点です。

 というわけで「ネタバレせず、必要最低限の情報が記載された人物相関図」を自ら作ることにしました。(今になって思えば、そんなことよりも予備試験の口述試験対策や、司法試験の選択科目対策をしておくべきでした。)

ネタバレしない、安全安心な人物相関図

 まずは、プレーンな人物相関図。登場人物の名前だけが書かれています。「父」や「母」などの表記は、3人の主要登場人物から見た親族関係です。

トルストイ『戦争と平和』人物相関図

トルストイ戦争と平和』人物相関図

徐々にネタバレする、人物相関図

 これだけで終わったら意味がないので、続いては、第1巻読み終えた時点での人間関係が書き込まれた人物相関図です。第1巻を読んでいる途中に参照するとネタバレしてしまいますので、第1巻を読み切ってからご参照ください。

トルストイ『戦争と平和』人物相関図(第1巻終了時点)

トルストイ戦争と平和』人物相関図(第1巻終了時点)

 婚姻関係は二重線、死亡した人間は灰色の網掛けで表示しています。

 以下、第2巻以降も同様に続きます。それぞれの巻を読み切ってからご参照ください。

トルストイ『戦争と平和』人物相関図(第2巻終了時点)

トルストイ戦争と平和』人物相関図(第2巻終了時点)

トルストイ『戦争と平和』人物相関図(第3巻終了時点)

トルストイ戦争と平和』人物相関図(第3巻終了時点)

トルストイ『戦争と平和』人物相関図(第4巻終了時点)

トルストイ戦争と平和』人物相関図(第4巻終了時点)

トルストイ『戦争と平和』人物相関図(エピローグ終了時点)

トルストイ戦争と平和』人物相関図(エピローグ終了時点)

注意

 私はこの人物相関図を、エピローグまですべて読み終えた後、あいまいな記憶を頼りに作成しました。そのため、細かいミスがあるかもしれません。

 そこで、ミスを指摘して頂くため、ブログ内にお問い合わせフォームを新設しました。

→ お問い合わせフォーム

 もし周囲に『戦争と平和』を読み始めようとしているひとがいたら、上記画像を自由に送ってあげてください。TwitterでもInstagramでも、加工しない限りは自由に使って頂いて構いません。(たぶんインスタ映えすると思います。)

 その際、ミスの指摘が上記フォームに届くようにして頂けたらとてもありがたいです。単に事態の真相を告白し陳謝の意を表明する謝罪広告とともに、訂正した人物相関図をアップロードし直す予定です。

感想(蛇足)

 昔、深夜ラジオを聞いていたところ、お笑い芸人が「緊張と緩和」という言葉を使ってエンターテインメント論を語っていました。緊張感のあるシチュエーションに、間の抜けたボケのひとが入って緩和させる。あるいは、ボケのひとが突拍子も無いことを言って緊張感を生み出して、ツッコミのひとが常識的なことを言って緩和させる。その繰り返しが観客を楽しませる、と。

 あまり「戦争」と「エンターテインメント論」を直接的に結びつけると不謹慎と言われそうですが、この小説を読んで、「戦争と平和」こそ「緊張と緩和」の最たる営為ではないかと感じました。戦争と平和が訪れるたび、悲しんだり喜んだり泣いたり笑ったり、感情が激しく揺さぶられました。

 そのほか、司馬遼太郎の小説のように、筆者が登場して語り出す部分が、以前は鬱陶しく感じていました。しかし、法律の勉強をしながら読むと、トルストイの「語り」もおもしろく読めます(トルストイは法学部を中退)。歴史小説的な側面もありますし、司馬遼太郎好きの司法試験受験生なんかは、楽しく読めるのではないでしょうか。