司法試験予備試験に1年合格したペンギンの備忘録

司法試験予備試験に1年合格したペンギンの備忘録

文学部卒。元会社員。2019年夏頃から勉強を始め、2020年度の司法試験予備試験・2021年度の司法試験を通過しました。

くちびるに論証を(口述試験/成績編)

【読むとよいタイミング】予備試験の論文式終了後〜口述試験

 

 このブログはもともと、私が司法試験のために読んだ、広い意味での「勉強法」に関する60冊の本についての情報をまとめて、それが何かの役に立てばいいな…という思いで書き始めました。そのため、あまり自分語りをするつもりは無く、体験記の類も書くつもりもありませんでした。

 しかし、先日「にほんブログ村」に登録したところ、相当数の方が記事を読みに来てくださるようになりました。ありがとうございます。そんな方々に向けて、何か直接的に役に立つ「受験情報」を書きたいと思うようになりました。

 私自身、文学部を卒業していたため、周囲に受験生の仲間がおらず、情報収集には苦労しました。なかでも、予備試験の口述試験についての情報が絶対的に不足していました。ブログだけではなく、Twitterやnoteも含めて、必死に探し回った記憶があります。

 相変わらず前置きが長くなってしまいました。というわけで、これから何回かに分けて、予備試験の口述試験に関する情報を書きます。自分が受験生の頃に知りたかったような、具体的な話を書こうと思います。

 

目次

 

成績は?

 まずは、司法試験情報系ブログの定番(だと勝手に思っている)、成績通知票を晒します。本当はキレイにスキャンしたものを晒したいのですが、引越しに際して処分してしまったため、紙が手元にありません。合格を友人に報告した際の写真データしか残っていませんでした。

司法試験予備試験 口述試験 成績通知票

 口述試験の成績通知票を初めて見る場合、この点数がどういうことか、よくわからないと思います。私も最初は「何点満点なんだ?」と思いました。しかし、「何点満点なんだ?」という問いの立て方は適切ではありません。

 「満点」がどうこうではなく、「基準点」として、何事もなければ、民事で「60点」、刑事で「60点」、合計で「120点」もらえることになっています。「60点」の受験生を半数程度とすることが目安だそうです。

 そして、少し好評価だと「61点」もらえて、好評価だと「62点」もらえて、ものすごく好評価だと「63点」もらえることになっています。逆も然り。

 この辺の詳しい話は、司法試験委員会が「司法試験予備試験の方式・内容等について」という文書(p.4 第5「口述試験」)で詳しく説明してくれています。

→ http://www.moj.go.jp/content/001332952.pdf

 そして、令和2年度の受験者数(462人)、合格者数(442人)、合格点(119点以上)のほか、細かいデータはこちらにまとめられています。

→ 法務省:令和2年司法試験予備試験口述試験(最終)結果

感想は?

 口述試験の成績は残念ながら、民事と刑事の内訳を教えてもらえません。私の場合、どちらかが「少し好評価」の「61点」で、どちらかが「普通」の「60点」だったのだと思います。

 とある口述模試では、民事で「58点」をつけられていました。そこからボロボロのメンタルで対策した割には、健闘したほうだと感じています。(口述模試についての詳しい話も、追い追い書くかも知れません。)

今後のラインナップ(予定)

 口述試験を受けた受験生の常套句で恐縮ですが、私も「論文式試験を通過するなんて思ってもいなかった」ため、口述試験の対策は論文式試験の発表後の2週間で行いました。

 たった2週間でできる勉強は限られてきます。そのため、勉強よりも、具体的なイメージをわかせて、脳内でシミュレーションすることに注力しました。就職活動の採用面接なんかと同じですね。

 今後は、脳内シミュレーションの役に立てるよう、できる限り具体的な話のラインナップで書こうと考えています。

 

<第2弾>再現問答 民事

<第3弾>再現問答 刑事

<第4弾>当日の流れ 初日

<第5弾>当日の流れ 2日目

<第6弾>どんな勉強をしたか?

<第7弾>これまでの出題傾向とヤマ

 

 自分でリストアップしておきながら、こんなに書き続けられるかどうか自信がなくなってきました。途中で飽きてしまったらすみません。予告した以上、短くても書くようにします。