【読むとよいタイミング】司法試験後の結果待ち中
来年から、司法試験予備試験の論文式試験にも選択科目が導入されるそうですね。
私は就労環境上の問題を抱えて仕事をしていたため、司法試験を受けるなら選択科目は労働法にしよう、と決めていました。そして実際に、労働法選択で受験しました。
しかし、ブログなどで情報収集していると「労働法」「倒産法」「知的財産法」は実務でも頻繁に使うため、司法試験で選択しなくても勉強すべし、とのアドバイスをよく見かけます。
知的財産法も勉強しておかなければ。ただ、何か目的がないと勉強が続かない…(というか始まらない…)ということで、昨日、「知的財産管理技能検定」なる試験の「3級」を受験してきました。
目次
結果は?
知的財産管理技能検定「3級」は、3択マークシートの「学科試験」が30問と、記述式とは名ばかりの、ほとんどア・イ・ウの記号を書かせるだけの「実技試験」が30問。それぞれ45分間で行われます。
ありがたいことに試験翌日には正解を発表してくれるため、すぐに自己採点ができます。結果は…学科試験が29/30問、実技試験が30/30問でした。それぞれ70%以上正解、すなわち、それぞれ21問以上正解で合格できるそうです。
勉強時間は?
ということで、自分は合格できたはず、という前提で話を進めます。
果たして、知的財産管理技能検定3級は何時間の勉強で合格できるのでしょうか? Googleで「知的財産管理技能検定 勉強時間」と検索すると、上位3つは以下の通りでした。
甲さん: 勉強時間は50時間以上。最低でも2週間は必要
乙さん: 勉強時間は50時間以上。平均2~3ヵ月
丙さん: 勉強時間は30時間。2週間ほどあればOK
けっこう幅が大きいですが、勉強時間は「30〜50時間」で、勉強期間は「2週間〜3か月」という相場のようです。
ただ、司法試験受験後の結果待ち中に受験する、という前提で考えるならば、「20時間」が妥当だと思います。法律の条文を見慣れていることと、民法の知識があることのアドバンテージがあります。
スケジュールは?
と、まあ「20時間勉強すれば受かる」と言われてもピンとこないと思いますので、もう少し具体的に中身を見て行きましょう。
私が勉強を始めたのは試験8日前でした。
・7/3(土)テキスト 読む 6時間
・7/4(日)学科問題集 解く 6時間
・7/5(月)実技問題集 解く 2時間
・7/6(火)実技問題集 解く 2時間
・7/7(水)実技問題集 解く 2時間
・7/8(木)過去問 解く 1時間
・7/9(金)片頭痛で寝込む
・7/10(土)片頭痛で寝込む
+寝る前の暗記 合わせて1時間
これらの勉強時間を合計すると「20時間」になります。
勉強に使った教材は、早稲田経営出版の『スピードテキスト』『スピード問題集』シリーズです。書店でパラパラとめくって比較検討したところ、他のシリーズ(公式テキスト等)でも問題ないとは思ったのですが、味のある独特のイラストに惹かれて買ってしまいました。
おまけ:次回予告
上記のスケジュールを見たら、おいおいおいおい200ページの『スピードテキスト』を読むのに6時間もかかるのかよ、と笑われてしまいそうですが(誰も気にしないか…)、そんなに時間がかかるのには理由があります。
第一に、私は六法(特に初めて見る法律)を読むのが嫌いではないので、『スピードテキスト』を読んで、『スピード問題集』を解きながら、参照した条文に鉛筆で印をつけていました。
そして、以前にも書いたように、『判例六法』を読んでいると楽しいので、ついつい脇見をしてしまうのです(「キャンディ・キャンディ事件」「やっぱりブスが好き事件」なんて、気になるに決まっているじゃないですか)。
なお、『判例六法』(有斐閣)には、特許法・知的財産法・不正競争防止法・独占禁止法の掲載がありますが、意匠法・商標法・種苗法の掲載がありません。楽しみにしている方は、ご注意ください。
時間がかかる第二の理由としては、スケジュールの末尾に書いた「寝る前の暗記」に使うためのリストを作りながら読んでいるのが原因です。
これについて具体的にあれこれ書いていたら長くなってしまいそうですし、この記事とは別の話なので、また別の記事として書くと思います。